段々と日が短くなり秋の深まりを感じるこの頃、冬に向けてお部屋の中で過ごす時間が多くなっていきます。
なんとなく寂しくなるこの季節、お部屋にお花があると、心が緩んでゆったり優しい時間が流れますね。
切り花や鉢植えの他に、クリスマスに向けてリースやスワッグが一番似合う季節でもあります。
お好きな方は、「素敵な作品はないか!?」そわそわしだす頃ですね。
出来上がった作品を買うのも良いですが、自分でアレンジする楽しみもあります。
とは言え、ドライフラワーの花材探しもなかなか一苦労。
でも実は、切り花からドライになりやすい花材も沢山あり、お部屋に吊るしてドライにする工程も「可愛くて楽しい」と、ドライフラワーのある生活を取り入れる方が増えています。
そこで今回は初心者さんでもドライにしやすい切り花を探し、テーマ別にアレンジの方法を見ていきます。
秋の夜長、ドライにする時間、アレンジや飾る工程までも、おうち時間を楽しんでいきましょう。
「脇役にも主役にも」アレンジしやすい小さなお花たち
![](https://hanameru.com/wp-content/uploads/2021/10/small-flowers-1024x682.jpg)
では、アレンジしやすいお花とはどんな花でしょう?
ポイントは誇張しすぎないこと、控えめで可愛らしく何にでも合わせられる。
小さな花の集合体は、隙間を埋めたり、ボリュームをアップしたり、何かと助けてくれる存在。
そんなお花は脇役に適しているかと思いきや、実は主役にもなりうる可能性だってあります!
- カスミソウ
- あじさい
- ライスフラワー
- スターチス
- 千日紅
- 帝王貝細工(ヘリクリサム)
- 花かんざし
- ペッパーベリー
初めてのドライは、小さな花から試してみよう
![](https://hanameru.com/wp-content/uploads/2021/10/mix-wreath.jpg)
切り花にもいろいろな種類があり、ドライに向き不向きがあります。
一般的に、花びらが大きく、水分がたっぷりふくまれている花は、ドライになるまでに時間がかかり、自然な乾燥方法では難しいと言われます。
反対にもともと花が小さく、水分量が少なくてカサカサした感じの花は、比較的ドライにするのが簡単です。
初心者の方は、小さな花からドライを試してみましょう。
まずは花瓶に生けて楽しんで、しばらくしてからドライに・・というのは、なかなか成功しません。
ドライを楽しみたかったら、切り花を購入してすぐに風通しの良い日陰に吊るして下さいね。
近頃は吊っている姿が可愛いと、あえてインテリアに取り入れる方も沢山います。
合わせやすいのが魅力、主役を引き立たせる名脇役たち
![](https://hanameru.com/wp-content/uploads/2021/10/kasumiso-1024x682.jpg)
あと少しボリュームが欲しい、ここにポイントを加えたい。
そんな時に活躍してくれるのが名脇役の小花達です。
切り花の花束でも定番になる、カスミソウやスターチス。
ガーデンの寄せ植えにも好まれる花かんざしや千日紅。
調和するからこそ、多様性がある。控えめで可愛らしく、誰とでもうまくやっていける引っ張りだこのアイドルのようですね。
ひとつの花もまとめてみると主役級になります!
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組み合わせが難しい・・センスが無いから・・花に限らずワークショップなどに参加すると、よく聞くお声です。
まとめるのが難しい時は、思い切って一種類の花でまとめるのもひとつの手段。
カスミソウ、スターチス、ペッパーベリー、あじさいもなど。
ひとつひとつは地味な小さい花も、集まるとなんとも可愛らしい!
一種類の花でまとめたリースは、たちまち主役級の可愛らしさになり、新たな発見でした。
「ワイルドが新鮮」今を感じるネイティブフラワー
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ここ数年、若い世代を中心に人気があるのが、ネイティブフラワー。
独特の存在感を放つワイルドな印象が魅力です。
自然回帰、環境問題、大きな花の存在感は、コロナ禍のウエディングシーンでも主流に変わりつつあります。
度々の延期、お式や前撮り撮影もいつ行われるのか先が読みにくい状況が、人気の需要の後押しをしているかもしれません。
- プロテア
- バンクシア
- リューカデンドロン
- バーゼリア
- セルリア
- ワックスフラワー
- ピンクッション
「可愛すぎないのが可愛いい」ネイティブフラワーの新しい魅力
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色やアイテムが可愛い印象のものと、地味な色合いでハードかなと思うアレンジ。
若い人にどちらが良いか選んでもらうと、後者を選ばれることが多くなりました。
素直に「可愛い」よりも、ノスタルジック、エモい、はたまたブサ可愛い。
近年、可愛いの定義も多様性を秘めているようです。
一輪でも絵になる、ネイティブフラワーの存在感
ネイティブフラワーは自由な組み合わせで、大きなアレンジをするのも大変魅力的ですが、さすがに素人には素材集めも組み合わせも難しい。
そんな時は、たった一輪でも棚に置いたり、壁に吊るしたりしても絵になります。
その一輪の存在が、部屋にアートな感覚を呼び込むかもしれません。
秋が深まる頃、ハロウィンの演出にもぴったりです。
ドライになってからも変わりにくい、長く楽しめるのが嬉しい
少し前に頂いたドライのアレンジ。
アーティストの方が手直しに来られ、使えるもの、処分した方が良いものを分けて下さり、再度組み合わせて下さったことがあります。
中でもネイティブフラワーは、経年劣化が少なく、そのワイルドなイメージからも色褪せが気にならない。
又比較的ドライになりやすいと言われ、飾りながらドライになっていく性質の物も少なくありません。
購入する時は高価ですが、それだけの価値はあるかもしれませんね。
「クリスマスが楽しみ」ホワイトカラーを集める
![](https://hanameru.com/wp-content/uploads/2021/10/Xmas-white-flowers-1024x682.jpg)
クリスマスのイメージカラーは、緑、赤、白。
緑は常緑樹のグリーン、赤は血液、白は雪を表します。
ホワイトカラーのお花があると、ヒバやユーカリなどのグリーンに合わせても使えますし、
昨今、流行りの色味の少ないワントーンのアレンジも取り入れやすい。
ホワイトクリスマスをイメージして、白い花材を集めてみましょう。
- バラ
- ライスフラワー
- フランネルフラワー
- ラムズイヤー
- 帝王貝細工(ヘリクリサム)
花色の濃淡、様々な白を見つける楽しみ
一口に白と言っても、お花の中にも様々は白があることに気付かされます。
真っ白、ピンクより、グレー、ベージュ、緑ががかった白。
白い切り花がドライになる工程でどんな白に変化するのかも楽しみな実験です。
例えば真っ白なバラは、アンティークな雰囲気をまとうミルクティ色に変化します。
小さな実験を重ねて、花の個性を見付けてみましょう。
様々な白のグラデーションが集まりますよ。
質感の違いも単色ならうまくまとまる
同じグレーがかった白でも、フランネルフラワーや、ラムズイヤーのように、産毛が生えたような植物、カラカラと乾いた帝王貝細工のような質感の植物もあります。
素材感を変えることで、テンポが生まれ、ハーモニーになる。
色を統一することによって、センス良くまとめるのは意外に簡単です。
ドライになっていく行程もクリスマスへのカウントダウン
クリスマスは、迎えるまで楽しみだったりするのは、私だけでしょうか?
クリスマスが終わった瞬間、大急ぎでインテリアもお正月モードに切り替える
日本特有のあの忙しさが苦手です。
クリスマスまでの時間をゆっくり味わって楽しみたい。
切り花がドライになっていく様。
その花をアレンジしたり、お部屋に飾る楽しみ。
むしろクリスマスを準備するすべての時間をカウントダウンするように楽しんでみるのも
贅沢な時間の使い方です。
まとめ|切り花をドライにすることで、広がる楽しみ
![](https://hanameru.com/wp-content/uploads/2021/10/statice-1024x682.jpg)
秋が深まり、本来ならば街に出て好きな雑貨屋さんを巡り、リースやスワッグの作品を探していたはず・・でも今の状況はそれが簡単にはいきません。
だからこそ、普段と違う方法で目的を果たすのも、又違った達成感があります。
お花がドライになっていくスローな時間は、自分で育て慈しむひととき。
あの時間を経験して良かった。
そんな風に思える時がきっとやってくるでしょう。
効率的、時短がもてはやされる昨今ですが、お花を通してゆったりした時間を過ごして頂けたらと思います。
今年はぜひ、自分がドライにしたお花で、クリスマスまでの日々を楽しんでみてください。
そして大切に仕立てたドライフラワーを又違うアレンジで楽しむこともお忘れなく・・
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